時給アップが実現しやすいような変革を
月給で給料が支払われる場合、固定給プラス能力給という支給の仕方をしている会社があります。実際に仕事をしてみないと、どれだけの能力があるかは正直なところわからないからでしょう。固定給と能力給を足して月給としている会社は、時に非情に見えてしまうこともありますが、逆を言えば能力を持っている人のことは率直に評価し、それを給料に反映してくれるということになります。こうした仕組みは、時間給労働者にはあまり見当たりません。最初から一時間いくらと決まっており、その金額を見て求人に応募し、採用されるという流れが一般的だからです。けれど、正社員雇用の数が減り、働く人の半数以上が時間給労働者になった今の時代、働く前から一時間いくらで横並びに設定するのには無理があると感じている経営者が、だんだんと増えてきているのではないかと思われます。心情として、一生懸命働いてくれる人により多くの給料を出し、怠ける人には少なくしたいのは誰もが同じでしょう。そのため、時給にもベースとなる金額を設定し、その後は能力次第でどんどん付加されていく金額というものができてもいいでしょう。そうなれば、頑張る人や能力のある人は、時給であってもより多くの給料を手にすることができ、仕事も長続きすることになるのは間違いありません。